静岡県においては、3月4月になると、暖かい季節の訪れとともに、ハチの活動が目立ち始めます。ハチは多くの種類がありますが、一般的に春になると営巣活動が活発化し、人々の周囲で見かけることが増えます。この時期にハチの生態と駆除方法を知っておくことは、安全で快適な生活を送るために重要ですね。

アシナガバチは温暖な季節に活発になり、特に5月から6月にかけて巣作りが盛んになります。ここでは、アシナガバチが巣を作りやすい場所を10つご紹介します。これらの場所に注意し、早期に対策を講じることで、安全に夏を過ごすことができます。

  1. 軒下

アシナガバチの巣はご自宅の軒下に多く巣を作ります。

特に2階の軒下は下からは見えにくく大きくなるまで気が付かない場合があります。最近の新しい一戸建ては、黒の外壁や茶色い軒天、濃い色の雨樋などが増えています。

そういった色の濃い建物はアシナガバチが巣を作りやすい傾向にあります。

よく目を凝らしてみてみてください。

  1. ベランダやバルコニーの隅

アシナガバチはバルコニーなどに巣を作ります。

バルコニーにあるガス給湯器やエアコンの室外機、物干しなどにも作ります。

バルコニーが立上りの壁になっているお宅は、立ち上がりの角の場所によく巣を作ります。

物干しの際などに刺されないように気を付けて普段あまり触らない場所を調べてみてください。

  1. 窓のシャッターの裏

窓のシャッターや戸袋、目隠しフェンスなど人の目を避ける為の工作物は、ハチにとってもいい巣作りの場所となります。

引き戸タイプの雨戸の場合は戸袋の中、シャッタータイプのものはボックスの中や下に作ることが多いので気を付けてみてください。

  1. 物置や倉庫の屋根の裏

ご自宅にある倉庫や物置は注意が必要です。

普段あまり使わない場所は、ハチが入り込みやすいので気を付けてください。

物置の軒下や屋根の裏はハチが巣を作りやすい場所です。

気が付かずに久しぶりに物置や倉庫に入る際にうっかり巣を触ってしまい刺されるというケースが多く報告されています。

隙間がある倉庫には中にも巣がある可能性があるので心配な方は、入る前に殺虫剤などを吹き込むなどして様子を見てください。

突然、ハチが飛び出してくることもあるので、気を付けて行ってください。

  1. 庭の木の枝

庭の木も種類がありますが、一般的に中に空間ができるタイプの植栽の中に巣を作るケースがほとんどです。

ツツジやレッドロビン、コニファーなどはしっかりと調べてみてください。

  1. フェンスの隙間

ご自宅を囲うフェンス回りもハチが巣を作りやすい場所です。

フェンスに植栽が重なっている場合などは、より注意が必要です。

雨風が防げる場所に注意深く観察してみてください。

  1. ウッドデッキの下

ウッドデッキには、かなりの確率でハチが巣を作ります。

小さなお子様のいる家庭では、お庭で遊ぶためのウッドデッキを用意していることがあるでしょう。

しかし、そのウッドデッキにアシナガハチは巣を作ります。

ウッドデッキに30センチから50センチほど地面から高さがある場合は注意してください。

ウッドデッキの下に入り込んで巣を作っていることが多いです。

ハチがウッドデッキの下から出入りしているのを見かけたら巣があると思ってください。とても危険です。お子様がいる場合は駆除が終わるまで阿曽座せるのは控えたほうがいいと思います。

  1. ガレージの天井

ガレージやカーポートの天井部分にもアシナガバチはよく巣を作ります。

アシナガバチはこの時期暖かくなる場所に好んで巣を作りますので、カーポートなどのポリカ製の屋根の裏の鉄骨部分などに巣を作っています。

車の出入りをする際に気が付くことが多いのですが、あまり利用していない車庫があるご家庭では、この時期に一度調べてみてください。

暖かい日に飛んでいることがあります。

  1. エアコンの室外機の裏

エアコンの室外機は、この10個のポイントの中でもかなりの確率で室外機に巣を作ります。

室外機は、3月~5月くらいは使用しない家庭が多いため、その隙にハチが入り込んで巣を作っています。

しばらく使用していない室外機には、中に巣がある場合があるのでたまに室外機の中に入るアシナガバチがいないか観察してみてください。

室外機にはもう一つ、アシナガバチが巣を作る場所があります。

それは、室外機の角にメッシュになっている部分があります。

室外機の角の部分にメッシュ部分と隙間がありそこに巣を作られるケースがあります。

気を付けて様子を見てください。

  1. 未使用のアウトドア用品の中

意外に思うかもしれませんが、最後はしばらく使っていないアウトドア用品です。バーベキューをする道具や保管用のケースなどに巣を作っていることが多いです。

アシナガバチは、しばらく動かしていないものなどに巣を作ることがあります。

アシナガバチの巣を発見したらどうする?

アシナガバチの巣を発見した場合は、早急に対策を講じることが重要です。以下は、その手順です。

  1. 冷静に対処する 巣を見つけたら、まずは慌てずに冷静に行動しましょう。近づきすぎるとハチが攻撃的になる可能性があるため、安全な距離を保ちます。
  2. 専門業者に依頼する 自力で駆除するのは危険を伴います。特に大きな巣やアシナガバチが多数いる場合は、専門業者に駆除を依頼することをお勧めします。
  3. 市販の駆除スプレーを使用する 巣が小さく、駆除スプレーが手元にある場合は、市販のアシナガバチ用駆除スプレーを使用することもできます。ただし、夜間や早朝などハチの活動が少ない時間帯に行うと効果的です。
  4. 防護服を着用する 自力で駆除を行う際は、必ず防護服を着用し、刺されるリスクを最小限に抑えます。また、駆除後は巣のあった場所を掃除し、再び巣が作られないようにします。

巣を作らせないための予防策

巣を作らせないための予防策も重要です。以下にいくつかの方法を紹介します。

  1. 巣の作りやすい場所をチェック 定期的に家の周囲や庭をチェックし、巣が作られやすい場所を確認します。見つけたら早めに対策を講じましょう。
  2. 忌避剤を使用する ハチ忌避剤を使用することで、アシナガバチが巣を作りにくい環境を作ります。特にハチが好む場所にスプレーしておくと効果的です。
  3. 香りでハチを遠ざける レモングラスやペパーミントの香りはハチが嫌うため、これらの精油を使用することも有効です。
  4. 庭の手入れをする 庭木の剪定や不要なものの撤去を行い、ハチが隠れたり巣を作りやすい場所を減らします。

アシナガバチは環境にとって重要な存在でもありますが、人間との共存を図るためには適切な対策が必要です。これらのポイントを参考にして、安全にアシナガバチの巣を管理しましょう。